子供が生まれる時に検討することの1つに学資保険(こども保険)があります。私自身も子供が生まれた際に検討をしましたが、結局はメリットを見いだせず入らなかったので、その根拠を書きたいと思います。
学資保険の基本的な考え方
学資保険は積立型の保険に保障の要素が加わった形になり、基本的には以下のような考え方になります。
- 保障要素が多いと元本割れする
- 保障要素が少ないと元本プラスαが返ってくる
1. 保障要素があると元本割れする
学資保険には多くの場合、親が亡くなった場合は支払が免除されたり、子供の医療特約などが付いております。この場合は、支払った保険料の総額より貰える祝い金の方が少なくなることがあります。
イメージ的には学資保険に掛け捨ての生命保険や医療保険を付けたようなものですので、その掛け捨て分がマイナスとなります。子供は基本的にある程度の年齢までは医療費は無料ですし、親は生命保険に入っていてれば特に追加の保障は必要ないだろうし、個人的には元本割れする学資保険は入る理由がよく分かりません。
例)かんぽ生命の「はじめのかんぽ」の場合(見積もりサイト)
18歳満期で受取総額が130万円となる場合、支払総額は138万円となり、8万円の赤字
2. 保障要素が少ないと元本プラスαが返ってくる
保障要素が少ない学資保険であれば支払った保険料総額より多く戻ってきます。ただし、戻ってくるといっても18年かけて1~2%程度増えるレベルのため、年利で0.08%ぐらいになります。
年間0.1%にも満たないため学資保険に入るよりは、他にもっと利回りの良い投資先は山ほどあります。
例)ニッセイ学資保険の場合(見積もりサイト)
18歳満期で受取総額210万円となる場合、支払総額は約206万円となり、返戻率は約101.6%になります
まとめ
以上を踏まえると、資産運用という面では学資保険は利回りが低過ぎる、保障という面ではわざわざ学資保険の保障を選ぶ必要もないため、個人的には学資保険にはメリットがないという結論になりました。
また、保障については、子供が学生時代の場合、親は30代40代だと思いますので、その年代で有事になる確率はそんなに高くないかと。